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誂え品

お厨子 ‘シークレットガーデン’

奥の壁面は、無機質なアルミの板に、日本画家・服部しほり氏により柔らかく可愛らしい梅の花が描かれた。手前の花と鳥のアートピースは、釜師 吉羽與兵衛氏によって、南鐐(純銀)により製作。
奥の壁面は、西陣織の帯を解いて再構成したアートピース。手前の花のオブジェは、釜師 吉羽與兵衛氏によって、南鐐(純銀)により製作。箱の中に置かれた動物のお着物は、妹島氏の思い出の品(私物)。

誂え人 | 妹島和世
建築家 | 1956年 茨城県生まれ。1981年日本女子大学大学院 家政学研究科を修了。1987年妹島和世建築設計事務所設立。1995年西沢立衛とともにSANAAを設立。主な建築作品として、金沢21世紀美術館*(金沢市)、Rolexラーニングセンター*(ローザンヌ・スイス)、ルーヴル ・ランス*(ランス・フランス)などがある。2010年第12回ベネチアビエンナーレ国際建築展の総合ディレクターを務める。日本建築学会賞*、ベネチアビエンナーレ国際建築展金獅子賞*、プリツカー賞*、芸術文化勲章オフィシエ、紫綬褒章などを受賞。現在、ミラノ工科大学教授、横浜国立大学大学院Y-GSA教授。
*はSANAAとして。


「故人を思う」習慣は、地域・宗教によって様々。世界中の祈りの在り方を見てきた妹島和世氏が行きついた、自由な祈りの空間。
故人に祈りを捧げるというより、自分自身がひと呼吸する場所としてシークレットガーデンと名付けた。