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クラフツマン

指物技術を応用したベンチ

Bench Work Tatenui 日野健 | 指物
1977年出雲生まれ 。青年期、京指物の魅力に触れ木工の世界へ。井口彰夫氏に師事。2017年より故郷の出雲に移転し、 Bench Work Tatenuiを設立。 繊細な佇まい、受け継いだ技術、文化的な背景等、京指物の魅力を現代の生活様式に落とし込むことを軸に製作を行う。

日野健氏は、指物の技術を8年掛けて習得、現在は島根の出雲を拠点とし、 ベンチ製作を中心に活動している。
彼にとってベンチは、人が集まる象徴的なツール。
自身に子供ができた際、1歳の子供でも自分の力で椅子を持ち上げ好きなところに移動したり、誰かに椅子を勧めることができたら嬉しいだろうと、軽さ・持ちやすさにこだわったベンチを製作したことが、起点になっている。彼の作風は指物師らしく、過度な装飾はない。むしろ、木の駄肉を削ぎ落としながら意匠をつくり込んでいく。
ビスなどの金属を一切用いない指物の技術と、茶道指物に代表される京都の美意識に加え、 日野健氏の感性が融合したベンチは、洋とも和とも調和し、凛とした佇まいだ。