BMW X7
NISHIJIN EDITION.
BMW X7独自の優雅で明るい室内に、日本が世界に誇る西陣織の色彩芸術が至高のラグジュアリー空間を演出した、 BMW X7「NISHIJIN EDITION.」
Kiwakotoは、現代に生きる伝統工芸の技を用いたクラフトカーを手掛けています。
2020年9月に発表された同プロジェクトの第一弾「BMW 8シリーズKYOTO EDITION.」に続く、
「BMW X7 NISHIJIN EDITION.」では、
最高峰の技術を誇る京都の伝統工芸・西陣織をふんだんに用いた内装の制作サポートを行いました。
光の加減や見る角度によって変化する引き箔に織り込まれた卿雲(けいうん)。めでたいことが起こる前兆とされる雲の文様です。 西陣織 加納幸の「立体的に織らなければ織物である意味がない」という哲学のもと、織機の改造から取り組み、独自に技術を構築しました。 生糸(きいと)を270本以上撚り合わせてつくられた立体的な太い緯糸(よこいと)は蝋細工のように生地と一体化し、糸が抜け落ちない構造になっています。 極めて細い箔糸と、極太の絵緯糸(えぬきいと)を織り込むには、生地のテンションの変化を完璧にコントロールする必要があり、選ばれたたった一人の職人にしか織れないものです。 世界最高峰の技術を誇るといわれる西陣織の歴史の中でも類いまれな挑戦。「立体的に織る」ことへの執念によって新たに生み出された表現技法です。 真のラグジュアリーを提起するSAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)にふさわしい特別な室内を演出します。
西陣織の特徴は、緯糸に細かく裁断した引箔を織り込むことで、繊細な文様や意匠でも深みと立体感のある美しさを表現することです。 トリムには、この箔制作の中でもとりわけ色彩の深みを表現できる「五色金重ね」(ごしききんがさね)の手法を用いて、豪華さの中にも繊細な美しさを表現。
フロント・アームレストには革の表面に箔を施して裁断し、絹の経糸と織り上げるという独自の技法に挑戦しました。
卿雲(けいうん)をイメージした白い立体模様の織を加えることで、日中の陽の光だけでなく、 夜間スカイルーフに映える美しい星空の中でも西陣織の存在感を維持し、優雅な雰囲気を高める演出も行っています。