大正11年創業。東山泉涌寺にある本店の工房では、約20人のクラフツマンが作陶に携わっています。創業以来、色釉(いろぐすり)の研究・開発を続け、独自の繊細で華やかな色調の器を製作されています。また、温度管理の難しい結晶釉の製法を確立されている数少ない工房の一つです。
結晶釉は、釉薬が溶けて冷却する過程で結晶が出る特性を持った釉薬です。この結晶化する特性を活かして作り上げたのが、花結晶です。2つとして同じ文様が出ないのが特徴で、多種多様な結晶の形を楽んでいただけます。
ろくろを使い、生地をひとつひとつ製作します。
素焼きを行った後、結晶釉の釉薬液につけ、高温で本焼きを行います。このとき、釉薬が融けてガラス質の部分ができます。
口元の金彩、銀彩は、絵付け職人を行うクラフツマンによって施されます。
徹底した温度管理と、職人による細部の仕事により美しい器が完成します。