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イベントレポート

各地で開催されたKiwakotoのイベントレポート

Contemporary Tea Ceremony~新年茶会

2019年10月よりContemporary Tea Ceremony「今のライフスタイルに沿った茶の湯スタイル」を実践するイベントを度々開催してまいりました。Kiwakoto本店初めての新年を祝い2020年1月19日に催しましたお茶遊びをレポートいたします。

三窪笑り子氏  
  
Kiwakotoスタッフと共に、お客様をお出迎えさせていただいたのは、茶人の中山福太朗さん・三窪笑り子さん、狂言役者の由谷晋一さん・河田圭輔さんです。

街なかの店で突然始まる狂言

狂言役者の由谷晋一氏  
  
狂言とは室町時代から受け継がれてきた伝統芸能。とは言え、堅苦しいものではありません。庶民たちの日常生活をコミカルに切り取り、見ているうちに自然と笑みがこぼれるような、面白可笑しいお芝居です。
  
狂言の様子  
  
新作狂言「キワコトハジメ」  
ある男がこの頃都で流行っている茶の湯をしようと、キワコトへ向かいます。その道中、辺りの野へ出ると、野点をしている風流人を見つけ、声をかけました。二人は歌を詠み合うと、すっかり意気投合し、酒宴が始まります。「お、お、おおおお~、ちょうどござる」「並々とござる」新年にちなんだ舞や謡を肴に楽しんだ二人は、車に乗ってキワコトの茶の湯に連れ立って行きました。今回の新春茶会に合わせてご披露いたしましたお目出たい演目です。  
  
狂言の様子  
  
新作狂言「キワコト十九箱」  
新春を寿ぎ、福の神が現れます。見物のお客さまに福を授けにおでましとのこと。お客さまに福を引いていただき、紙に書かれた狂言の演目、舞や謡を披露しました。まさに狂言ジュークボックス。最後はお客さま共々、大笑いをしてお開きになりました。「ハー、ハハハハハ」よく声の響く空間で大笑いした後は、気持ちも晴れやかです。

この時期しか食べることのできない餅

Kiwakoto特性の花びら餅  
    
花びら餅の由来は、宮中雑煮にあります。これは、正月の鏡餅に使われていた薄い丸い餅に菱の餅を重ね、白味噌を塗って、干し鮎をのせ包んで食べるものでした。  
  
花びら餅の本家である、「御菱葩(おんひしはなびら)」は裏千家の十一代玄々斎が正月に禁裏(御所)で献茶をした際に、宮中雑煮を持ち帰り、その喜びを分かつため御所に餅を納めていた川端道喜に初釜用の和菓子として製作を依頼したのが始まりです。茶室では生臭物は嫌われるため、ゴボウは鮎の代わりに入れられています。  
  
皆さんと新年の喜びを分かつ、ぷっくりした餅は、福が詰まっているが如し。

移動の先に待ち受ける静寂の空間

常扇庵と茶人の中山福太朗氏  
  
Craft-carに乗り込み、暫し晴れやかな移動を楽しんだ後にたどり着くのは和蝋燭の灯る常扇庵。先ほどまでの、高揚感が一気に静まり、一種の瞑想的な時間が始まります。ここから先は、体験した方しか味わえない未知の時間。酔いも一気に覚める濃茶をいただき、日常への帰路へ。
  
  
また次回もご期待ください!

  
企画主催
Kiwakoto produced by A-STORY Inc.
  
パートナーのみなさん  
中山福太朗  
1986年生まれ。2013年、陶々舎の立ち上げに参加。鴨川でお茶を振る舞う「鴨茶」、無印良品でのワークショップ「当世日本茶湯見聞記」など、今に接続する茶の湯を様々な形で具体する活動を続けている。
  
三窪 笑り子  
1992年堺生まれ。裏千家学園茶道専門学校を卒業。さかい利晶の杜の立ち上げに参加。2017年より陶々舎に拠点を置く。現在は茶道教室の運営、「常笑釜」を主宰する他、国内外で茶と人を結ぶ会を行う。
  
由谷晋一  
2005年、京都大学入学と同時に、同狂言会に入会し、大蔵流狂言師木村正雄、網谷正美に師事。体験授業やワークショップを通して、沢山の方々を狂言の世界に誘う活動をライフワークにしている。茶の湯、絵画、現代演劇、スタンダップコメディなど、様々な分野とのコラボにも積極的に取り組む。  
  
河田圭輔  
1980年生。1999年より京大狂言会に入会、大蔵流狂言師木村正雄・網谷正美の下で狂言を学ぶ。卒業後は、体験授業やワークショップといった普及活動にも取り組み、「サラリーマン狂言」や「SDGs狂言」の創作など、狂言の笑いを現代に広げる活動にも力を入れている。  
  
会場協力  
常扇庵  

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