2020.02.07 Fri
◆アート展―
Kiwakotoでは、アート活動をされている方々への深い敬意と共感をもち、その活動を多くの方へ知っていただくお手伝いをさせていただきたいと思い、本店の一角を展示スペースとしてご提供させていただくことといたしました。
今回、作品を展示していただく星 利昌さん・星 佐和子さんはフィンランドを拠点に活動されているアーティストです。
出会いは、商品開発のパートナーとしてグローバルな感覚をもつテキスタイルデザイナーを探していたところ、共通の知人から佐和子さんをご紹介されたことです。初めてお会いした際、クレヨンのスクラッチ技法の立体的な表現と、西陣の引き箔で奥行きを出す技法とのコラボレーションは面白いのでは、というお話をさせていただきました。
日本料理のシェフであり陶作活動もされている利昌さんと、佐和子さんの日常にはクルマはとても重要な要素の一つです。フィンランドでは、公共交通機関が非常に高額ということもあり、超クルマ社会。今回の展示のテーマを「道しるべ」としましたが、クルマから見える風景、移動先での空気や記憶が、彼らのインスピレーションを湧き立てます。まさしく、ラグジュアリーなカーライフを体現されているお二人。
日々の変化を丁寧に感じ取りながら、異国で活動を続けるお二人の作品を是非ご覧いただけましたら幸いです。
「道しるべ OPASTE」
Toshiaki Hoshi Sawako Hoshi Exhibition
どこに行って 何を見るか
何に触れて 何を食して 誰と過ごして
何を考え想うか
そしてどう伝えるか
展示期間:
2020.02.14(金)~2020.03.15(日)
会場:
Kiwakoto本店(10:00AM~7:00PM) 入場無料
フィンランドに住み、フィンランドを旅する中で出会った景色と想いを、星利昌はセラミックに、星佐和子はテキスタイルとその原画に込めました。
フィンランドは本当に美しい自然に恵まれていて、心を奪われるような壮大な景色を見ることができます。そのフィンランドでの日々や旅の中で見られる、車窓から見え動く景色、空の色、草木の匂い、地形、行く先々で出会った人との会話、食べる物、空気、そこにただ自然にあるものが自分たちのインスピレーションに繋がっていきます。そしてそれらを持ち帰り、自分達の中で咀嚼して一つ一つ作品を作り上げています。
星利昌は、フィンランドの時間の流れや、季節の移り変わりの時に見せる自然の表情、 人々の優しい気質などに触れ、その感覚をセラミックの作品にとどめました。また、球体の作品はフィンランドの最北端のNuorgamという村のノルウェーとの国境にもなる大河のほとりにあった丸い石の半球を基にして成形をしています。
星佐和子は、フィンランドの移りゆく自然の美しさやその独特な色を、クレヨンを層に塗りそれを爪楊枝でスクラッチして描くという技法を用いて表現。またそれを基にしたテキスタイルを制作しました。
何か少しでも思いに留めて頂ければ嬉しいです。
星 利昌 Toshiaki Hoshi
1985年生まれ、兵庫県伊丹市出身。ヘルシンキ在住。神戸で日本料理の修行後、2008年フィンランド・ヘルシンキに移り、Hotel Kämp, Chez Dominique, Atelje Finneといった現地のレストランで料理の経験を積む。2011年からRavintola Hoshitoを開業し独立。2016年からもともと興味のあった陶器制作を始める。2018年自身のお店を一旦閉める。現在作品は、ヘルシンキのSamujiやLokalで取り扱っており、Michelin一つ星のRestaurant Oraでも使用されている。
Instagram:@hoshito02
星 佐和子 Sawako Hoshi
テキスタイルデザイナー。1986年生まれ。ヘルシンキ在住。2008年武蔵野美術大学卒業後、フィンランドに拠点を移し、Aalto大学の修士号を取得。その後、Marimekko、Samuji、kokkaなど国内外のブランドへのデザイン提供など、フリーランスとして活動。主に自然の美と記憶の中の風景をテーマに、クレヨンのスクラッチ技法を用いて制作している。2019年12月より活動名を浦 佐和子から星 佐和子に変更。
HP:www.sawakohoshi.com
Instagram:@sawakohoshi_designart
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